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主要な文化機関、レ・ボザールは装飾芸術美術館のあるリヴォリ、カモンドの私邸のあるモンソー、そして忘れてはならないエコール・カモンドのあるラスパイユのパリの象徴的な3つの施設を一つにまとめています。
かつての装飾芸術とは日常生活の装飾に結び付いた「あまり重要ではない芸術」とみなされていました。それとは逆に絵画、彫刻そして建築などの芸術は「重要芸術」として認知されていました。装飾芸術中央連合は徐々に美と実益との和解を可能にし、「産業での実用を目的とした芸術」に威厳ある地位を渡しました。1864年に創立し、2004年にレ・アール・デコラティフと改名されたこの機関は装飾芸術の再認識、装飾職人や工員の地位向上、生きた芸術の美術館への統合、そしてさらにデザイン推進の為に運営されています。この美と実益との和解の具体化の一つは1905年のリヴォリ通り、ルーブル宮内の装飾芸術美術館の開館でした。この美術館は今日、世界で最も重要な装飾芸術のコレクションのひとつを保存しています。
レ・アール・デコラティフの最も重要な拠点は当ホテルからも至近のリヴォリ通りにある装飾芸術美術館と図書館を有した施設です。装飾芸術美術館のコレクションは中世から今日に至るまでの装飾芸術の概要を説明する6000点以上に及ぶオブジェの抜粋を展示しています。美術館は5つの年代別の部門、7つのテーマ別部門、復元された時代物の内装の部屋、研究ギャラリーなどで構成されています。図書館に関しては印刷物、展覧会カタログなどが所蔵されています。すべての人に開放されている図書館は学生、美術史研究者そしてアート分野のすべての職業の人達の参照の場となっています。モンソー公園に沿って建つモイズ・ド・カモンド伯爵(1860-1935)の美しい私邸を使用したモンソー施設はレ・アール・デコラティフの2つめの拠点です。そしてラスパイユ施設にはインテリアとデザインの高等教育機関であるエコール・カモンドが収容されています。卒業生にはフィリップ・スタルクやジャン=ミッシェル・ウィルモットなどの名声あるデザイナーや建築家などがいます。