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カルナヴァレ博物館はパリの歴史にどっぷりと浸って、パリの著名人の私生活の中へ入り込み、展示室の様々な装飾を鑑賞することができる博物館です。
パリとその市民の歴史専門の博物館を作るという意向は第二帝政下で生まれました。カルナヴァレ館は博物館の展示の場として取り上げられ、パリ市立博物館としては最も古い1880年にその門を開きました。カルナヴァレ館はルネッサンス時代の最も有名な館の一つであり、イノセントの泉の装飾を手掛けた16世紀の有名な建築家ジャン・グジョン作のファサードに溶け込んだ彫刻が特徴的です。17世紀には建築家フランソワ・マンサールの工事の元、近接のル・プルティエ・ド・サン=ファルジョー館と共に建物は拡張されました。カルナヴァレ館はセヴィニエ侯爵夫人の住居であったことでも知られています。
博物館はほかにも古代文明から今日までのパリ市の発展を見ることができるノートルダム大聖堂広場の考古学地下礼拝堂(クリプト)と、表面積10 000 m²の地下納骨堂 であるカタコンブ、2つの施設を所有しています。
ホテル ドゥ・ラ・プラス・デュ・ルーブルからもそれほど遠くはない、100以上に及ぶ展示室の中に600 000点近くの作品を所蔵するカルナヴァレ博物館はパリ市の最も大規模なコレクションの総体を収蔵しています : 考古学遺跡、昔のパリの風景写真、歴史建造物の模型、旗印、歴史的および逸話的光景、著名なパリ市民の肖像、著名人の遺品および日常生活を証言する品、フランス革命についてのシークェンスなど。
また、傑出した装飾のシリーズは17~20世紀までのパリの室内装飾の概要を知るのに一役買っています。なかでもホセ・マリア・セルトによって描かれたウェンデル館のダンスホールの「アール・デコ」の素晴らしい装飾は必見です。
そして、博物館では特別なテーマ、歴史的年号、有名な作家などの知識を深めるために常設コレクションと一貫性のある企画展が年に1、2回開催されています。
カルナヴァレ博物館の通常展示されていないデッサン、版画、写真やポスターなどのグラフィックコレクションを見学者に紹介する「無料展覧会資料」なども用意されています。